NPO法人 アスペ・エルデの会

長崎市における少年の殺人事件に関する報道に対する緊急提言 3/3
3. わが国においては、高機能広汎性発達障害へのケアシステムの構築は極めて不十分であり、さらに不採算性の為、高機能広汎性発達障害の診断や治療が可能な専門家は著しく少ない。
4. 従って、この問題の解決の為には次の推進が必要不可欠である。
1)乳幼児健診の精度を高め、高機能広汎性発達障害の早期発見を可能にする。
2) 幼児期から地域で高機能広汎性発達障害への療育を行うシステムを作る。
3) 小児の心のケアについて、保険診療においても採算が合うものとする。また、この領域の専門家を十分に増やす。恐らく、現在の10倍は必要と考えられる。
4) 学校教育において高機能広汎性発達障害の児童が十全な教育を受けることが出来るシステムを作る。また、それが可能になるための教員の(実習を伴う)研修を充実させる。
5) 就労に関して援助が可能なシステムを作る。障害者枠での就労が可能になる諸制度を整備する。
6) コミュニティレベルでの日常的で総合的な支援が可能になるように、NPO、親の会などの活動が市民活動として活発化できるような施策を充実させる。

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