紙ふうせんの概要
  
(NPO法人アスペ・エルデの会正会員団体 静岡県西部地区)  

広汎性発達障害及び学習機能障害等の発達障害の子どもを持つ親のためのホームページです。
このHome Pageは、IE6.0Netscape7.1で動作確認済です


《発達障害とは・・・?》

発達障害の代表的なものには、
知的障害
広汎性発達障害(自閉症など)
高機能広汎性発達障害(高機能自閉症・アスペルガー症候群)
学習障害(LD)
注意欠陥多動性障害(ADHD)
があります。

知的障害

 知的障害とは、「18歳ごろまでの間に、周囲の人に比べて知的な遅れがみられ、日常生活に援助を必要とする状態」のことです。

 具体的には、18歳ごろまでの間(この期間を発達期といいます)に生じた知的な遅れによって、

食事やトイレなどの身辺処理
言葉の理解や自分の気持ちを表現
読み書きや計算
その他の家事や移動

といった日常生活上の様々なことが苦手なために、援助を必要とする状態と考えることができます。.

広汎性発達障害(自閉症など)

広汎性発達障害は3つの特徴で定義づけられています。

それらは、

人とのコミュニケーションに使われるあらゆる手段(言葉、身振り、表情など)の使用と理解が苦手
人とのかみ合ったやりとりが苦手
活動や興味が特定の事柄に限定されやすい

 これらの3つの項目を全て満たす状態が、広汎性発達障害と判断されます。

高機能広汎性発達障害(アスペルガー症候群・高機能自閉症)

 「高機能」とは、知的発達の遅れがないという意味です。

 知的発達の遅れはないものの言葉の遅れがある高機能自閉症と、知的発達と言葉の遅れのないアスペルガー症候群の2つのタイプがあります。

その特徴は、

個別の場面では大きな問題はない
行事としての集団行動は可能
集団での自由な対人交流場面で問題が生じやすい
相手の気持ち、状況を考えないマイペースな行動
自分の言いたいことを一方的に話す会話
言葉を表面的に受け取り、言外の意味が理解できない
融通性のない思考・行動
固執、強迫傾向
被害的言動

などがあります。

学習障害(LD)

 学習障害とは、知能には全体的に大きな問題はなく、目も見え耳もきこえているのに、次の6つの事柄のどれか1つ以上が上手くできない状態を言います。

 それは、「聞く」、「話す」、「読む」、「書く」、「計算する」、「推論する」、の6つの事柄です。

具体的な症状として、

聞く・・・・・・ 話された言葉の音の聞き分けが上手くできないために、話された言葉が分からない
話す ・・・・・ 言葉の遅れや相手に分かるように道筋だった文章で話すことが苦手
読む ・・・・・ 文字を読むことができないために、単語や文章の音読が上手くできない
書く ・・・・・ 不器用であったり、感覚がうまく伝達できないために、文字が書けない
計算する… 繰り上がり繰り下がりの計算や暗算ができない
推論する… そこに書かれていないことを考えることができないために、図形問題や長文読解が苦手

などがあります。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

 注意欠陥・多動性障害の特徴は、発達レベルに比べ、不適当な注意力障害や多動性、衝動性を示すものです。

具体的には、

◎注意力障害
  注意の集中ができないという場合と、気が散り易いという場合がある。
  一つのことを最後までやり通せない、物忘れ・物をなくすことが多い、うっかりミスが多い、などの形で出る。
◎多動性
  じっとしていられず、動き回ったり、身体のどこかがソワソワ動いていたりする。
  思春期以降では、落ち着かない気分という、気持ちの問題として自覚される。
◎衝動性
 待つことができず、思った瞬間に行動に出てしまう。
 順番を待てない、列への横入り、加減ができない、などが見られる。
 他児との間のトラブルの基になりやすくなる。

などがあります。



 同じ診断名でも、子どもの個性や、発達の状況や年齢、おかれた環境などによって目に見える症状は異なります。

 発達障害の中には、『親の躾が悪い』『親の愛情不足』などの、親の育て方が原因だという誤解を受けることがあります。

 しかし親の躾によるものではなく、脳の情報伝達に何らかの問題がある等の、先天的な要因によるものではないかと考えられています。

UP